ひたすら読ムこと
まずは小説をたくさん読むことに尽きます。
プロの小説家が書いた文章と物語はお手本になります。
小説を多く読むことで、世に受け入れられている小説がどのレベルのものなのかを知ることができます。
文章表現の仕方とルール。物語の流れ。人物の描き方。
小説を構成しているこれらには、決まりごとや黄金比といった読者を楽しませるコツがあります。
そのコツを体で覚えるためにひたすら読むのです。
もちろん、教養や哲学を磨くために読む意味もありますが、小説を書く側にとっては技術面で力になるのです。
とにかく書く
ストーリーもしくは書きたい対象が固まったらすぐに書き始めましょう。
下手でも毎日書くことが上達への近道です。
芥川賞作家の村上龍さんや売れっ子作家の大沢在昌さんは、とにかく毎日書く習慣を身につけていました。
毎日6,000字。1日15枚。と目標を決めて書くことが大切です。
毎日書く事で書き慣れるだけでなく、自分なりの技術を見つけたり思いついたりといった”気付き”があります。
初めは自分の文章の拙さに落ち込んでしまうかと思いますが、とにかくメゲずに続けることです。
誰だって初めは素人です。
下手で当たり前。気長に自分を育てていきましょう。
自分で読み返す
書いた文章は時間を置いて読み返しましょう。
書きながら前の文章が気になって読み返すことがありますが、自分の文書との距離が近すぎると意外にも気づくものも見落としてしまうものです。
近すぎるというのは、『書いた自分は知っている』ということに気づかず、必要な情報が抜け落ちてしまうことがある、ということです。
なので、時間を置いて読み返す場合は頭の中をゼロにして、何も知らない一読者として読みましょう。
読んでもらう
書き上げたものを人に読んでもらいましょう。
練習の段階では、コンクールに送るのではなく、身近な人に読んでもらうのでも構いません。
読んでもらう際は、読みやすさや印象、といった文章の技術面を見てもらいましょう。
自分は大丈夫と思っても、以外と表現を間違えたり、てにをはが乱れたりしている場合があります。
客観的な視点を取り入れることは上達に欠かせない栄養素です。
恥ずかしいかもしれませんが、思い切って読んでもらいましょう。
まとめ
小説家になるために必要なことは読む・書く・読んでもらうの3つです。
吸って・吐いて・フィードバック(検証)という例え方もできます。
書くことは地道な取り組みになりますが、この地道さが硬い硬い実力に変わります。
時間と労力はかかりますが、小説家を目指すなら人生の時間を捧げる気持ちで挑みましょう。